「プロパー」とは何のこと?借入に関する用語をわかりやすく解説!

「借入」といえば「お金を借りること」ですよねもちろん。お金を借りることが「借入」であり、それ以外に気にすることなんてないだろうと思えますが、実は少し特殊な借入形態も存在します。金融関係の話に興味がある方は、これもまた話のタネに知っておいて損はありませんよ。

プロパー融資などという借入方法があることを聞いたことはあるでしょうか?お小遣いの足しにすべく、カードローンといった簡単なキャッシングしか使ったことがないという方になると、まったく聞いたこともないという方がほとんどかもしれません。「プロパー」なんていかにも難しそうな響きをしていますね。これは一体どういう意味なのでしょうか。

プロパー融資とは何かというと、これは銀行などが自行の判断で独自に行う融資、などと説明されるのが一般的です。銀行が100%の責任をもって行う融資というイメージで考えておけばよいでしょうか。

しかし、借入を利用する際、審査があるのが常識ですよね?消費者金融などが提供している、個人でも利用できるキャッシングですら審査があります。まして銀行が提供している融資に限って審査がないなんてことはあるはずがありませんよね?だったらプロパー融資なんてわざわざ区別する必要があるのでしょうか?

内部事情にも関わる話でしょうから厳密にはわかりませんが、銀行が行なっている融資も案外「銀行が100%の責任を持って提供している」とは限らない部分があるのです。たとえば、銀行が提供するキャッシングなどでも、保証会社が別にあり、その会社の保障を受けられることを条件に融資を提供している例などがありますね。カードローンなどでも案外審査や保証をつけており、その部分は保証会社に委託している部分も小さくありません。

そういう融資となると、「銀行が100%の責任を持っている」とは言い切れませんね。審査を行っているのは別の保証会社であったり、万が一のときには保証会社が保証を行なったりという形で提供されている融資は、ある程度責任を分散させてリスクヘッジがされた融資と言えるかもしれません。

これがプロパー融資となると、そういう外部的な要因が入らない、本当に銀行独自の判断で融資が行なわれるものと理解しておけばよいでしょう。万が一のときは銀行がそのリスクをかぶらないといけないため、審査も慎重になることが予想されます。

プロパー融資とはそのようなものですから、そもそも万人が利用できる借入ではないことも申し添えておきましょう。銀行がすべての責任を負って提供する融資ですから、それだけの信頼関係ができた相手にしかこういう融資の提供はされません。今日初めてその銀行にやってきた顧客にいきなりプロパー融資を提供するということは考えにくいのです。

しかし具体的にプロパー融資とはどういうもので、どういう条件でいくら借りられるのかという細かい条件は金融機関によって変わってくるでしょう。個人では利用不可能と決まっているわけではないでしょうが、どちらかというと中小企業などの法人融資などで関係する話です。少額の現金を軽く借りたいだけの個人利用者はそこまで気にする必要はないでしょう。

もしどうしてもプロパー融資というものが気になるのであれば、お近くの銀行や付き合いのある銀行に直接尋ねてみるのが確実です。

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