スマイルのように名前をサラ金が変えていくのはなぜ?

消費者金融の一つにスマイルというそんなに大きくない中小の業者がいました。もしかしたら使っていたという人もいるかもしれませんが、だいぶ昔になくなってしまいました。トラストという名前に変わってしまったのですが、この業者も待たなくなってしまいました。現在は大手業者に吸収合併されてしまったと言われていますが、情報が錯綜していますので定かではないようです。

このスマイルという業者は別に有名でもなんでもないですが、ひとつの消費者金融業界を象徴している業者だといえるでしょう。消費者金融業界というのはスマイルのように、いろいろな業者が出てきては消え、出てきては消えるということを繰り返して発展してきました。そうして現在の銀行系カードローンや銀行系の消費者金融も含めて、中小の業者と大企業の二極化した状況を生み出したのです。

スマイルはひとつの業者に過ぎませんが、名前を変えて転々といろいろな業者になっていたり、他の業者に売却されて子会社になっていたり、もしくは最終的には売却されてしまって、完全に吸収されて跡形もなくなったりしています。こういうことはスマイル以外の業者でも起こってきたわけですが、これによって債務がどこにあるのか、債権がどこにあるのかがわかりにくくなったのです。例えば返済をちゃんとしようと思ったら、もうすでにその会社はなくて返済できずにブラックになってしまったというような事例もあるくらいです。事前に通知することも忘れていた業者も多いとされています。

そして現在はサラ金の多くがなくなってしまいましたが、まだ残っているサラ金には過払い請求が行われています。これも過払い請求をする先がどこにあるのかを請求する側が追わないといけないので、どこに吸収合併されてしまったのかなどがわからない状況があるのです。

スマイル以外にも今後もこのようなことが起こる可能性はないとはいえません。であるならば、利用者側としては誰から借入をしているか、そして吸収合併などが行われる際にはしつこいくらい情報を聞いておくということが自分の身を守ることにつながるのではないでしょうか。

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